column

2011.7.1


LET IT BE楽譜.jpg



ビートルズを知ったのは、中学生の時だった
曲を聴いて・・・ではなく、
骨肉腫で亡くなった
医大生の手記を読んだのがきっかけだった
その彼が生涯大好きだった曲が
"LET IT BE" だったのだ
命の尊さや、平和の有難さなど、
考えたこともない頃のことで、
その曲のメッセージが、
少しだけ理解出来るようになったのは、
ずぅっと後になってからのことだった


実はこの曲を作った当時のビートルズは、
解散寸前で、冷めきったレコーディングに
そんな深いメッセージなどない・・・
という話もきいたけど、
沢山の人の心に染みたのだから
本当はどうだったかなんて、どうでもよくって
困難な事や、どうしようもなく理不尽な事が
目の前にある時に、何度となく聞いた曲


LET IT BE
あるがままに
なすがままに
受け入れながら生きていくことの難しさと
大切さを教えてくれたことば

様々な困難に立ち向かっている人達のために・・・
2011.2.9


11夏展~1.JPG


年末年始に毎年やることの一つに
手帳を新しくして、1年を振り返る・・・
というのがある
年の初めに、アドレス帳を書き直して
友達のお誕生日も書き入れて・・・
最後に新年の目標?みたいなことを書いてみる
そして毎年のように、全然やってないじゃん!
とか、去年の手帳をみて思うのだ

冬の始まりくらいから、来年はもっと色々な旅をしたいなぁ
・・・と、無性に思っていた
写真集があれば、行ったことのない国にも空想の旅に行ける
どんな所に行きたいか・・・
そんな時に何を持っていって、何を着るか
などと考えていたら、止まらなくなった
お買い物スタイルにリラックス部屋着
夜のお出かけワンピースや
日帰りショートトリップ
気が付くと、すっかり深夜も過ぎてもうすぐ4時
今回の夏展は、企画自体は一晩で・・・
それから3ヶ月経って、展示会が行われた

さてさて、空想とはいえ何処に行くべきか・・・?
想像力の乏しくなった朝方の私は
身近に感じるParisしか浮かばず、
スケッチブックにパリのmapを置いて取りあえず寝た
翌朝(昼?)、古くなったパリのmapが何だかとっても大切な歴史に思えて
初めて旅行する・・・みたいな気分で
やっぱりパリの旅・・・に決定!
そして、DMはパリから出し、
カタログもパリロケとなったのでした・・・。
2010.10.4


コラムDM写真.jpg


意外と聞かれることの中に、
DMってどこの企画会社に依頼してるんですか?
・ ・・というのがある

DMは、ほとんど趣味の延長のように、常に自分達で考えている
テーマを決めた時に、決まっているときもあれば、
締め切りギリギリでも案が浮かばず、
ま、いっか・・・と思って家に帰る途中で
あー、これだ・・・みたいなことが見つかる時もある
浮かばない時はどうするか?というと、
それが何とかなるかなと思っていると、
やっぱり何とかなるのである
だから真面目に焦ったことがない
(印刷屋さん、ごめんなさい)


それは、企画もやっぱり同じで、
焦っていいものは出来た試しがないので、
焦るのは無駄かなと思っている

色が出ない日・デザインが決まらない日
そんな時は、無理に出さない・・・
無理やり作った物は、翌朝見た時に、やっぱりどうかしてたかという結果になる

いつも思うのは、真面目に向き合っていれば、
何とかなる・・・みたいな力は、人間みーんな持っているんだぁ・・という事
それをうまく使うのは、自分次第なので、
悩んだときには、いっぱい寝ることにしている
2010.7.27


プチ・パレ.jpg


パリでは今、イヴサンローランの回顧展を開催中

最初のコレクションから、引退するまでの
40年以上の作品は、今見ても褪せることがなく
巨匠・・・モードの帝王・・・という呼び名も納得です

130年続いている工場さん
100年前に始めたハンカチ・刺繍のお店
伝統をつなぐ光景を目の当たりにした今回の出張
そんな歴史と並ぶかのように
プチ・パレで、この展示会はありました
来ている方は、私達のようなファッション関係者ばかりではなく
普通に年配の方のツアーや
子供達も一緒のファミリー
そんなところも洋服に対する歴史の違いの一端でした
フランスを代表するデザイナーというより
芸術家に近いこの展示会は、大人気で、
連日行列、私達も雨の中40分待ちました
炎天下に1時間ということもあるそうですが、価値あります!
待っている間も、プチ・パレ、グラン・パレのカッコいい建物の
写真を撮ったり、眺めたりしていると大丈夫!

今回パリから帰ってきて、一番最初に思ったことは
もう一度あの回顧展が見たいー・・・ということでした
東京でも開催されないかなぁ
でも、プチ・パレに匹敵する建物って・・・?


展示会は8/29まで、機会のある方は是非!
http://www.yslretrospective.com/
2010.7.12


エッフェル塔.jpg

Bonjour!
旅の空からこんにちは!

只今、出張でパリにきています
今は4年に一度のワールドカップの真っ最中
フランスは、ぱっとしない結果だった為、盛り上がってません
これは、2002年の日韓大会の時と同じで
その時も私はパリに来ていて、フランス人の無関心に驚きました
一次リーグ敗退したので、TVで流れているのは、
前回98年の自国大会優勝のシーンばかりでした
とってもフランス人っぽいなぁ・・・です

とは言っても、私にとってパリは特別な街
暮らすことや歩くこと
その佇まいのお洒落なこと
住んだこともないのに、おかしいかもしれないけど、
大袈裟にいうと、原点に近いものがあるのです
多分それは、変わらないことの強さや
続けることの大切さ・・・みたいなものを
至る所で感じるからなんだと思います

今回は、トゥールーズという田舎町まで行き、
フランスにしかないジャガード機で試作生地をお願いしました
ファッションにはパリもいいけど、
個人的にもっといいのは、フランスの田舎です
私達の洋服は、そんなに流行の先端ばかりではないことが大切なので、
パリとフランスの田舎をミックスしたいなぁ・・・と
いつも思って企画をします

今回の収穫は、来春の展示会で!
テーマは、W杯が終わってから決めようかな?

「Fighting spirit!!」
・・・なんて事にならないように・・・。
2010.6.1
oluoluflower.jpg


中野坂上のお店が、今月で10周年となる
長かったような、あっという間だったような不思議な気持ちである
10年前、どんなことをしていたのかなぁ・・・と、これを機会に考えてみた

初めてネパールに行った
新しいブランド、glazのベース作りを始めた
2000年問題とかあって、何故かmacを買い換えた
初めてオペラに行った
初めて援農体験した
初めてボランティアのワークショップに行った
英会話をはじめた(進歩なし)
徳川家康全26巻を読み終えた(関係ない?)
一年に読む本の目標を決めた
一年に一つ新しいことを取り入れようと決めた
・・・と、こうしてみると、
お店作りをきっかけに、色んな新しいことが必要だったようだ

実際のお店作りは、
控え室のドアノブ1つ探すのに、随分歩いたことや
海外出張のついでに仕入や備品を持ち込む為、
慣れない梱包に、朝の5時までかかったこと
前日の搬入も朝方までかかって、大変だったことこそ妙に懐かしく、
OPENの日、工場さんがとっても大きなお花を持ち込んでくれたり
沢山の人がわざわざ地方からも来てくれて嬉しい気持ちと
連日の寝不足がいい具合にマッチして、ゆるくてふんわりした
oluoluの心地いいというコンセプトと重なったような気分だった

あの日のゆるくて優しい空間が、今もお店には残っているような気がします
それが、10年間で出来たことの大切な一つだと思います
2010.04.13

幼稚園.jpg

職業柄、流行物にはとりあえず反応する
但し、興味のあること限定
自分に無縁と感じるものは、
聞いてるようで聞いてない
これは得意技と言われるほどだ
ねらっているわけではないのだけど、
私の場合は、掘り下げていくと、
必ず物作りに繋がってしまうので、
逆に言うと、繋がりそうもないものには
本能的に反応がにぶい・・・というか、ない
洋服とまったく関係のなさそうなことでも
なぜかそこから物作りに反映してしまうのだ
でもそれは自分に限っての
ことではない気がする
一つのことを結構真面目にやってみると、
一個の力じゃ足りないので、
いろんなところから力を借りようとする
何かを作る時に最初に受取るのは
ヒントや感動だからだ

近頃はスタートシーズン
季節も新しくなって着るものも変わる
何かを始めたくなるのもこの季節だ
仕事をするなら、一つのことを
きちんと選んで、
スタートできる人が沢山いるといいなぁ・・・
なんて、桜を見ながら思ってたら
こんなコラムになっていました
2010.02.15
カタログ製作 コピー.JPG


子供の頃の洋服はとにかくシンプルなものばかり
色も白・紺・グレーがほとんどで
何を組み合わせてもおかしくないけど
ほんの少しのことで
微妙な変化をつけたくて
シャツのカフスだけ
母に赤い釦に変えてもらったり
シンプルなニットのベストに
襟だけレースのブラウスを
ジーンズに合わせたりしていた
その頃覚えた少しだけレース・・・
というアイテムや
ボタンで遊ぶ・・・というディティールは
Ragでもglazでも、度々登場するから
子供時代の洋服の影響は、
計り知れないものがある

話は変わって
只今カタログ製作中
コーディネートを考える時
小学5年の夜を思いだした
ある日母に
明日からは自分で洋服を決めようね
・ ・・と言われたのだ
それは私が初めて洋服と向き合った日
今そんな気持ちで
カタログ製作をしています
2009.12.16
木 コピー.jpg


私事ながら、先日お誕生日を迎えた
12月は、友人・知人合わせて
お誕生日の方が多く
忘年会やクリスマス、お誕生会と・・・
なぜか普段会わない人たちにも
会える季節なのだ
素敵なプレゼントにあわせて
遠方の友人から
年を取ると何故
一年が早いのか・・・?
というコメント付の
カードをもらった

何かの本の引用だとは思うが
人生の中での一年の感じ方は
10歳なら1/10
30歳なら1/30
60歳なら1/60
となるからで、年を取るほど
一年が早く感じるそうだ

なるほど・・・。
そういえば人の一生は
終わってみれば
あっという間だというけれど、
はぁーっ・・・と
溜息の一年にならないように
よい時の過ごし方を
したいものである

2009年もよい年になりますように・・・
2009.11.17
sora コピー.JPG


物作りをしていて、一番影響のあったことは?
と聞かれたら
迷わず「自然!」と答えると思う
どこまでも広がる青い空や降ってきそうな星空
山間の緑は
本物とはどういうものかを
教えてくれた
どんなにいい配色が組めても
大自然の景色を前にすると
やっぱりかなわない・・・と
次のエネルギーになったりする
ただそこにある究極のシンプルも
かっこいい

シンプルといえば、
M.ジャクソンのTHIS IS IT
とにかくシンプルに音楽を
伝えようとしていた
プロの知人に聞いてみると
慣れてくるとテクニックを
使いたくなるそう
けど、マイケルは本当にシンプルに
シンプルに表現しようとしていたらしい
これって洋服作りにもつながること?
素材が持つ元の力を引き出す物作りは
シンプルゆえに難しい
でも、世界で一番になった後も
忘れなかった人がいたってことは
とっても勇気が持てて
Simple is best が、とても響いた映画だった
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